娘さんに思春期について説明する

娘さんに思春期について説明する

思春期の娘さんは、たくさんの疑問を抱えています。主に 「私って普通なの?」といったことです。 思春期の経験者であるあなたは、それを娘さんに分かりやすく説明できるはずです。 なのにどうして、難しく感じてしまうのでしょうか。
娘さんが無事に成長を果たし自信をもった大人になるには、お母さんの手助けが必要です。けれどお母さんの方も、何をどう言ったらいいのか、アドバイスが欲しいと思うこともあるでしょう。 そこで、思春期に関するヒントを集めてみました。 ここにあるのは、娘さん(とお母さん)が思春期の荒波を乗り越えていこうとする時、娘さんがお母さんに尋ねるかもしれない内容です。
以下では、娘さんと成長について話し合う時に役立つトピックと、実用的な情報をまとめています。 簡単な手引きとして、あるいは、会話のきっかけとしてご利用ください。

「お母さん、思春期って、何?」

思春期というのはね、子どもから大人へ、そして女の子から大人の女性へと変わり始める時期のことよ。 あなたは生まれた時から大きく成長し、小学校に入ってからさらに成長したわ。そして、からだが生物学的な成熟へ向かおうとしている今、いっそう大きな変化を経験するものなの。
大切なのは、思春期が正常なことだと知っておくこと。これは誰もが経験することだからね。 それと、たくさんの変化が起きても、それまでと同じようにあなたはあなたのままということも忘れないで。ただ、いくつかの大きな違いが出てくるので、注意しないとね。 思春期に起こる分かりやすい変化といえば、胸がふくらむとか、陰毛が生えるとか、生理が始まるとかいった性的な特徴が現れること。 そして思春期を過ぎると、女の子は赤ちゃんを生むことが身体的に可能になるの。
思春期はまた、体だけでなく、心にも変化が起きるのよ。でも、それが同時に進むとは限らないのね。 体が変化する前に、精神面が先に成熟することがあるわ。 つまり、大人になったと感じるのに、外見はまだ子どものように見える、ということね。 逆に、心はまだ子どもなのに、外見は大人っぽく見えることもあるのよ。 もう子どもではないのに、まだ大人でもない・・・だから、思春期はストレスのたまる時期といえるわね。 でも、何が起きているのかをきちんと理解すれば、思春期は難しいものはなくなるのよ。

思春期 - 科学的な説明

基本的に、思春期はホルモンの変化によって起こるものです。 ホルモンとは、からだの機能をコントロールするため、からだの中で生成される物質です。 思春期が近づくと、下垂体と呼ばれる脳の一部が、特定のホルモンをどんどん分泌するようになります。 こうしたホルモンは、卵巣を刺激してエストロゲンを生成するとともに、別の部分を刺激してアンドロゲンと呼ばれるホルモンを生成します。 こうしたホルモンにより、思春期には、からだにいろいろな変化が起こるのです。
まず、胸の発達に気づくでしょう。 じきに脇の下や陰部に毛が生え始めます。 体臭も変わり、ニキビが出ることもあります。 身長が伸び、体重が増え、ヒップが大きくなります。 腕や脚などの骨が長くなってきたことにも気づくでしょう。また、からだ全体も(そして心臓、肺、子宮などの内臓も)、ホルモンの変化にしたがって大きくなります。

「お母さん、思春期はいつ始まるの?」

思春期が始まるのは、8歳から14歳にかけて。この間なら、いつでもその可能性はあるわよ。 ふつう、初潮は、乳房が発達し始めてから2年ぐらいで来るものよ。
初潮が来そうな時期を予測するには、次のようなことが手がかりになるわ。

  • 乳房が発達し始めてから約2年後
  • 陰毛が生え始めてから大体1年以内
  • おりもの(膣から出る白っぽい、または透明の液体)が出始めた後

 

こうしたことが友達より先に始まると、自分が変だと感じたり、恥ずかしかったりするかもしれないわね。 そう感じるのは、まったく普通のこと。 でも、友達よりも遅れてしまうと、それはそれで自分が変に感じ、取り残されたように思ってしまうものよ。 だから、成長は、あなた自身のペースとタイミングで進むものだということを忘れないでね。

出典

  • ACOG patient brochure 41: growing up