月経前症候群(PMS)とは

月経前症候群 - PMS

PMSとは、月経前症候群(Premenstrual Syndrome)を意味します。これは、一部の女性が月経の1週間ほど前から経験する、様々な症状のことです。症状は月経の前から始まり(5日も前のこともあります)、月経中におさまります。月経前症候群(PMS)はからだと精神の両方に影響を与えますが、症状の重さは人によって大きく異なります。月経前症候群(PMS)の症状は、次のようなものです。

  • 腹痛
  • 乳房の圧痛
  • 頭痛
  • 背中や腰の痛み
  • 腹部の膨満感
  • 突然激怒したり、イライラしたりする
  • 軽いうつ
  • 肌のトラブル

月経前症候群(PMS)の原因

医師や科学者は今もなお、月経前症候群(PMS)の原因究明に急いでいます。これまでに分かっていることは、月経前症候群(PMS)は、月経サイクルによって変化するホルモンに関係しているということだけです。

月経前症候群(PMS)かどうかの判断

月経前症候群(PMS)は、単なるメディアの造語ではないかと疑う人もいます。けれど、これはホルモンの変化で生じる現実の疾患であり、よりよい理解が求められます。
月経前症候群(PMS)かどうかを判断する一番よい方法は、月経サイクル中、症状がどう出るかを毎日記録し、これを2~3ヶ月以上続けてみることです。そして、深刻さがどの程度か、自分で評価してみましょう。 体調の悪い日が、月経開始のだいたい5日前から月経開始後4日くらいまでに限られるなら、おそらく月経前症候群(PMS)です。 念のために、他に悪いところがないか、医師に診てもらうとよいでしょう。

月経前症候群(PMS)の診断

月経前症候群(PMS)かどうか分からない場合、判断するのに一番よい方法は、月経サイクル中に症状がどう出るかを毎日記録し、これを2~3ヶ月以上続けてみることです。 症状が出た日と、その深刻さの程度を記録します。感情面と身体面の両方に気をつけましょう。 あわせて、症状がどのくらい続いたかも記録します。
医師に相談する場合は、月経前症候群(PMS)との診断の前に、他の可能性を除外する必要があります。なぜなら、月経前症候群(PMS)の多くは、他の病気の症状と似ているからです。 婦人科的な問題がないか、検査や内診を受ける必要があるかもしれません。

その他の可能性: 月経前不快気分障害(PMDD)

月経前不快気分障害(PMDD)は、月経前に重い欝の症状、イライラ、緊張感などにおそわれる疾患をいいます。 月経前不快気分障害(PMDD)の症状は、月経前症候群(PMS)よりも深刻です。 月経の1週間くらい前に、絶望感、緊張感、不安感、イライラを頻繁に感じたり、涙もろかったり、いら立ちや怒りが続いて対人関係のトラブルを招くような場合は、月経前不快気分障害(PMDD)かもしれません。 月経前不快気分障害(PMDD)の症状の多くは、うつ病に似ていますが、周期性があることと、PMSの典型的な症状がある点で異なっています。
女性の3~8%が月経前不快気分障害(PMDD)を患っていると推定されています。月経前不快気分障害(PMDD) は、日々の仕事や家庭生活、学校生活、その他人間関係一般を困難なものにしてしまう、きわめて深刻な疾患です。 月経前不快気分障害(PMDD)には治療が必要です。治療としては、ライフスタイルの改善や、抗うつ剤の処方、心理療法が行われることもあります。 また場合により、経口避妊薬、利尿薬、栄養補助剤、鎮痛剤を使用したり、さらには、卵巣や排卵の働きを抑制する薬を用いることもあります。 月経前不快気分障害(PMDD)の疑いがある場合は、医師に相談してください。

出典

  • ACOG pamphlet 57 PMS

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